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創刊号 2008
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加賀百万石の技 加賀友禅 布に命を吹き込む加賀の手仕事

◆金沢好みの美意識

無垢な生地に表情を生む「彩色」元禄時代、京の町で扇絵師として人気があった宮崎友禅斎が小袖に斬新なデザインを表現。これが流行したことで、京友禅をはじめ、各地に友禅染が広がりました。
友禅斎は晩年加賀の地に移り住み、もともと加賀に伝わっていた加賀御国染に創意工夫を加え、現在の加賀友禅の基礎を築いたといわれています。加賀友禅の大きな特徴は、写実的な花鳥画を中心とした絵画調の文様にあります。それは、同じく友禅斎によって生まれた京友禅が、公家文化をベースに、華やかさを追求していったのに対し、加賀の落ち着いた武家社会の風土を反映したためと考えられています。


◆超一流の加賀ブランド

加賀が誇る伝統の色加賀友禅の色彩は、藍(あい)、臙脂(えんじ)、黄土(おうど)、草(くさ)、古代紫(こだいむらさき)の加賀五彩を基調に、多彩な色が生地を彩ります。美しい色に加え、わくらば(病葉)の美を表現した「虫喰い」、京友禅とは逆に外から内に向かってぼかす「先ぼかし」など、加賀友禅独自の技が見事に自然美を描きます。
さらに、刺繍や箔置きといった染色後の後加工が少なく、藩政時代よりあまたの職人が磨き伝えてきた“染の技”のみで美を追求している点も、加賀友禅ならではの魅力です。

◆纏ってこその美しさ

身に付けた時、その美しさを最大限に発揮することから“纏う芸術作品”と称される加賀友禅。今日も、古都の風情漂う金沢の町では、名工たちの筆に込めた情熱が花開き、加賀友禅を纏った女性たちを美しく輝かせています。


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